洗浄の工程から見直した器具の衛生管理🌱
2026.10.02
安西歯科医院
4月のコラムでは、滅菌設備のリニューアルについてお伝えしました。
今回はその続きです。診療で使う器具をどのように準備するのか、写真とともにご紹介します。
洗浄の工程から見直しました
コロナをきっかけに、器具の洗浄・滅菌のしくみを一から見直しました。
「洗浄」の工程から変えたのが、いちばん大きな決断でした。
当院では、MELAG(メラグ)社の設備を導入しています。洗浄・消毒から包装、滅菌までを支える設備です。ここからは、それぞれの設備が担う役割を順に見ていきます。
洗浄と熱水消毒のあとに乾燥
洗浄消毒器は、器具についた汚れを落とす設備です。洗浄に加え、熱水による消毒、乾燥までを行います。
滅菌の前には、まず汚れを落とすことが大切です。血液や唾液などの汚れが残っていると、その後の滅菌を妨げることがあります。
熱水消毒と蒸気滅菌は別の工程です。洗浄消毒器で処理したことだけで、滅菌まで完了したとするものではありません。
状態を確認してから包装とシール
洗浄・消毒・乾燥のあとは、器具の状態を確認します。汚れが残っていないか、破損や動きに問題がないかなどを見ます。器具によっては、メーカーの指示に沿った手入れも必要です。
その後、器具と滅菌方法に適した包装材を使います。シーリング装置で袋の口を閉じます。この装置は包装をシールするもので、器具を滅菌する装置ではありません。
滅菌器では高圧の蒸気を使います
包装した器具は、高温・高圧の蒸気を使う滅菌器で処理します。器具や包装材に適した条件を選び、メーカーの指示に沿って処理することが必要です。
処理後も、結果や包装の乾燥・破損の有無などを確認します。記録し、使用できるかを判断したうえで保管します。保管までが、器具を再び使用するための工程です。
器具に合った方法で処理します
ここでご紹介したのは、洗浄消毒器で処理する器具の流れです。その後、包装して蒸気滅菌します。器具の種類や材質によって適した方法は異なり、使い捨ての製品もあります。すべての器具を同じ設備・方法で処理するわけではありません。
また、設備の使用には、日常点検や定期的な保守も必要です。写真は当院の洗浄・滅菌設備です。
院内設備について気になることがあれば、来院時にお気軽にスタッフへお尋ねください🌱
参考資料
MELAG 器具の再処理工程
https://www.melag.com/en/products
MELAtherm 10 取扱説明書(2024-08-05版・ドイツ語)
https://www.melag.com/de/download/3Pyt8EARcSxVwpxTmxJ48Q/BA_10DT_DE_DACH.pdf
